| |
| 講演概要 |
| 高齢になった愛犬に私たちができること |
| イヌの年齢換算表 |
| ・小型・中型犬の3年目以降 | |
24+(生後年数-2)×4 |
| ・大型犬の2年目以降 | |
12+(生後年齢-1)×7 |
| =人間に変換した年齢 |
| 生後年数 | 小型・中型犬 | 大型犬 |
| 1ヶ月 | 1歳 | 1歳 |
| 1年 | 17歳 | 12歳 |
| 2年 | 23歳 | 19歳 |
| 3年 | 28歳 | 26歳 |
| 4年 | 32歳 | 33歳 |
| 6年 | 40歳 | 47歳 |
| 8年 | 48歳 | 61歳 |
| 10年 | 56歳 | 75歳 |
| 12年 | 64歳 | 89歳 |
| 14年 | 72歳 | 103歳 |
| 16年 | 80歳 | 117歳 |
| 18年 | 88歳 | 131歳 |
|
| 加齢に関する問題が出現しはじめる年齢 |
|
| 小型犬 | | 9〜13才 |
| 中型犬 | | 9〜11.5才 |
| 大型犬 | | 7.5〜10.5才 |
| 超大型犬 | | 6〜9才 |
|
| 老齢犬に良く見られる健康トラブル |
| 1:消化器系 |
| | ・食欲のむら、胃腸にガスが貯まりやすい |
| | ・便の変化〜便秘、下痢 |
| | ・唾液の分泌量の低下 |
| | ・栄養の吸収や代謝能力の減少 |
| 2:歯 |
| | ・歯石の付着と歯茎の退縮 |
歯石⇒歯肉炎⇒歯周炎⇒歯槽膿漏 |
| | ・歯肉の増成と肥厚 |
| | ・口臭の変化 |
| 3:心臓 |
| | *以前ほど遠くまで歩けない(歩きたがらない)、速く走れない(走りたがらない) |
| | *持続的な咳やぜいぜいするようになる |
| | *舌や粘膜が青紫になる(チアノーゼ) |
| 4:腎臓 |
| | ・多飲多尿 |
| | ・食欲不振・嘔吐 =重症 |
| | ・貧血 =重症 |
| 5:骨関節 |
| | ・散歩を嫌がる、階段の昇降を嫌がる |
| | ・歩くのが遅くなる、頭を下げて歩く |
| | ・お尻を振って歩く |
| | ・起き上がりがぎこちない |
| | ・脚を引きずる |
| 6:感覚器 |
| | ・視力低下、視覚障害(核硬化、老齢性白内障など) |
| | ・聴力低下、聴覚障害 |
| 7:生殖器(未避妊/未去勢の場合) |
| | メス ・子宮蓄膿症 |
| | オス ・前立腺肥大 ・肛門周囲腺腫瘍 ・精巣腫瘍 |
| 8:内分泌(ホルモン)の病気 |
| 9:腫瘍 |
| 老齢犬との暮らし |
| 1:住環境の整備 |
| | ・排泄場所のアクセス |
| | ・部屋のレイアウトはできるだけ変えない |
| | ・滑りにくい床質 |
| | ・段差(昇降)をなくす |
| | ・一定の温度(湿度) |
| | ・早めの点灯 |
| | ・(玄関ブザー) |
| 2:食餌 |
| | ・1日に必要なエネルギー量は減る |
| | ・食欲や消化能力も減る |
| | −食餌は分けて与えると良い |
| | −今までの味に頑固になっているので切り替えは時間をかけて行う |
| 3:日常のケア |
| | ・散歩 |
| | ・全身を触ること(スキンシップ) |
| | ・ブラッシング |
| | ・シャンプー |
| | ・爪きり |
| | ・足の裏 |
| | ・耳の手入れ |
| | ・歯(口腔内のチェック) |
| | ・排泄の機会を多くする |
| 老齢犬の行動の変化 |
| 1:老齢犬に良く見られる行動的な問題 |
| | ・屋内での粗相 |
| | 原因;腎機能低下/消化機能低下/内分泌の病気/排泄場所へのアクセス/認知機能低下 |
| | ・分離不安や不安症 |
| | 原因;加齢による不安の増加/感覚の減退/認知機能低下 |
| | ・無駄吠え |
| | 原因;日常生活の変化(不安)/関心を求める行動(不安)/認知機能低下 |
| | ・夜間の落ち着きのなさ |
| | 原因;痛み/関心をひく行動(不安)/認知機能低下
| 2:認知機能低下症候群 |
| |
『加齢との関連あるいは高齢によって発症する医学的全身状態に起因しない行動の変化』 |
| | ・記憶と学習の低下;ヒト、場所 |
| | ;号令、名前、仕事、食餌、トイレの場所 |
| | ・つきあいが悪くなる;犬同士、飼い主 |
| | ・不安が強くなる |
| | ・迷子になってしまう |
| | ・睡眠サイクルの変化;夜間の覚醒 |
| | ・無目的な行動、反復行動 |
| | ・排泄の失敗 |
| 3:痴呆症 |
| | 『高齢化に伴って一旦獲得した学習および運動機能の著しい低下が持続し、
コミュニケーションがとれなくなって飼育困難になった状態』 |
| | ・大きく抑揚のない鳴き声(意味なく吠える) |
| | ・飼い主を識別できなくなる |
| | ・睡眠サイクルが逆転する |
| | ・表情がなく、何に対しても無関心になる |
| | ・とぼとぼと前進のみの歩行になる |
| | ・部屋の角に頭をつけて動けなくなる(わざわざ袋小路にはまってしまう) |
| | ・排泄の失敗 |
| | ・食欲旺盛な割に下痢もせず痩せてくる |
| | ・顔が柔和(やさしく)なる |
| 4:認知機能低下と痴呆の予防法と治療法 |
| | ・治療法と予防法はない |
| | ・できるかぎり進行を遅らせるようにする |
| | ・薬や健康食品で症状が軽減する(よくなる)こともあるが、いずれは進行する
|
| 高齢犬のQOLを維持するには? |
| | ・定期的な健康チェック(定期検診) |
| | ・病気への抵抗性を低下させない・・・ ワクチン/良好な生活環境と良い生活習慣 |
| | ・適切な刺激 |
| できるだけ進行を遅らせるような適切な刺激とは? |
| | ・過剰でないこと |
| | ・身体的に負担がないこと |
| | ・身体的・社会的な刺激 |
| | ・相互の働きかけがあるもの |
| 過剰な刺激とは? |
| | ・急激な環境の変化 |
| | ・家族のメンバー(飼い主)と犬との関係の変化 |
| 高齢犬の介護 |
| |
その目的は、その症状ができるだけ悪くならないようにしながら、苦痛を少しでも和らげ、
身体的に制限された中でも毎日できるだけ楽しく生活できるようにすること |
|